マインドフルネスとは下記のようなトレーニング方法です。
・心をリラックスさせて自分の五感
(見る・聞く・触る・味わう・匂う)に集中する
・今その場所で感じることに意識を向ける
・心に浮かんだ事柄の判断はせず感じるままに任せる

メイヨークリニックは米国を代表する医療機関ですが、マインドフルネスを心身医学の代替療法(伝統療法・民間療法)として位置づけています。多くの資料が提供されており、一部をご紹介したいと思います。
**マインドフルネスで健康に**
あなたは先週・昨日の出来事、明日の予定、今晩の夕飯を何にするかなどを考えるでしょう。予定を立てたり、困ったことをどう解決すればよいか考えたり、煩雑・ネガティブな事柄を考えすぎると疲れてしまい、ストレス・不安・うつ状態になることがあります。マインドフルネスにより煩わしい思いから離れて、自分をとりまく世界に溶け込むことができます。
マインドフルネスの健康効果
・ストレス、不安、痛み、うつ、不眠、高血圧、喘息、線維筋痛症
・集中力を高める、仕事の燃え尽き状態を減らす、睡眠や血糖コントロールを改善する
マインドフルネスの実践例 – シンプルなやり方
・意識を集中する
人の話を注意して聞き、言葉の意味や独創性を考えてみる。
他人を理解する習慣をつけ、自己判断や批判は後回しにする。
・見慣れたものを新しい視点で見る
歯ブラシ、りんご、携帯電話など、家庭や職場にある小さくて見慣れているものについて
今まで気づかなかった新しい発見をする。
自分の身の周りのものに対する注意関心が高まると、それを大切に扱うようになる。
・自身の呼吸に意識を向ける
静かな場所にゆったりと座り背筋を伸ばす。
鼻孔から息が出入りするのを意識する。
腹式呼吸を行い、お腹が膨らんだりへこんだりするのを意識する。
別のことが頭に浮かんだら、ゆっくりと注意を呼吸にもどす。
頭に浮かぶことは評価・判断しない。
・自分の感覚を高める
例えばブドウを買ってくる。
静かな場所に座り、背中を伸ばしてリラックスする。
ぶどうを眺めて匂いを嗅ぎ、味わいながらゆっくりとよく噛んでみる。
味わいが変わったり、飲みこむときの感触や体の反応に意識を向けると
食べることと食物との間に深いつながりが生まれる。
・ 朝のコーヒー習慣
1日のスタートは深呼吸。鼻から息を吸い込んで、口からゆっくりと吐き出そう。
コーヒーカップを手に取り、カップの形・色・重さ・以前には気づかなかった小さなかけら
に目を止めてみよう。
お湯が沸いたときの蒸気やコーヒーメーカーが立てる音を感じよう。
匂いを嗅ぎ、一口飲んで味わってみる。
手に伝わるカップの温もりを感じてみよう。
およそ6か月の間、毎日マインドフルネスを行うと次第にそれが習慣になり、本来の自分を取り戻して自分自身を大切に育むようになります。忙しく働くのではなく、活発に生き生きと働きましょう。
日常の動作の中に組み入れると、朝のコーヒーを楽しんだり、シャワーや皿洗い、ペットと過ごしたり、窓の外を眺めるときにでもマインドフルネスを行うことができます。
Use mindfulness to improve well-beingから抜粋引用
個人の意見
マインドフルネスの副作用報告(不安・うつの悪化等)も一部見られますので、合わないと思ったら専門家に相談するか、やり方を変えてみる等の対応が必要かと思います。
Mindfulness and meditation can worsen depression and anxiety
Dr. Sumi