日常生活で体をよく動かすことは、健康な身体を保つために大きな効果があります。軽い運動であっても効果は期待でき、運動レベルがアップするほど病気の予防効果は高まります。
何もしないでいる時、私たちは体重1kgあたり3.5mlの酸素を消費しています。体を動かすと酸素の消費が増え、活動レベルが増すにつれて多くの酸素が必要になります。
酸素消費が安静時の何倍かを示す数値は「メッツ」と呼ばれ、運動の強さを示す指標として使われます。
例 普通の速度で歩く運動は3メッツ = 安静時の3倍の酸素消費
どれくらいの身体活動をしているかを知るために簡単な指標が使われます。
運動量 = メッツ x 時間
例 犬の散歩を毎日30分する場合
1週間では 3(メッツ)x 0.5(時間)x 7 = 10.5 (メッツ・時)
高齢者の場合、3メッツ以上の身体活動を1週間あたり15(メッツ・時)行うと死亡率が30%低下するといわれています。30%の低下というのは著しい効果であり、糖尿病の治療であればヘモグロビンA1cが10%から7%まで改善するという意味です。
身体の活動量が増えれば予防効果が高まります。楽しく動いて健康を保ちましょう。






参考資料:改訂第2版 身体活動のメッツ(METS)表 成人版
Dr Sum