香川県屋島東町[屋島山上(やしまさんじょう)]標高約300㍍の天辺(てっぺん)に、日本でも珍しい水族館である『新屋島水族館』があります。来月4/7(月)から大規模改修の為に一時休館となります。今回はこの水族館について皆さんにご紹介したいと思います。
【沿革】
1969年(昭和44年)に四国電力の子会社などが出資し、屋島山上(さんじょう)水族館として開館されました。運営は『高松琴平電気鉄道』の関連会社である瀬戸内深耕(しんこう)株式会社が行っておりました。この会社は1967年”昭和42年”に設立され、1979年”昭和54年”に株式会社・屋島水族館に改名されました。
開館に際しては「柱のない回遊式水槽」を設置する計画でしたが、既存のガラスメーカーでは対応が困難の中、同じ香川県内の新興企業日プラが🌍世界初の「アクリル製回遊式水槽」を製造し水族館に納入しました。水族館は1971年(昭和46年)に博物館法の「博物館相当施設」の登録を受けています。
その後
・🦭アシカショープール(1971年「昭和46年」)
・ピラルク水槽(1973年「昭和48年」)
・トドプール(1979年「昭和52年」)
・🐬イルカ(スナメリ)プール(1983年「昭和58年」)
・🦭アザラシ水槽(1988年「昭和63年」)
といった施設が追加され、1992年「平成4年」にはマナティーの飼育が開始されました。
しかし「高松琴平電気鉄道」が民事再生法適用の影響を受け、2006年〔平成18年〕9月30日限りでいったん閉館。同年10月1日付で、日プラの子会社である「せとうち夢虫博物館株式会社」に事業譲渡(じょうと)され、整備改修後の同年12月23日に「屋島水族館」として営業再開されました。
日プラはこの時点で🌍世界の水族館に多くの水槽を納めて企画にかかわった実績があり、それを生かした地元の活性化は日プラにしかできないという考えで事業を引き受けました。運営を引き継ぐに際して日プラは
・カマイルカプール
・🪼クラゲ水槽
・タッチプール
・ドーム水槽
・シリンダー水槽
を新設しました。再オープン後の回遊プールは直径10㍍・地上部分2.2㍍・地下部分2.2㍍で、360度継ぎ目のない水槽での観覧が可能です。。
2018年〔平成30年〕11月12日、せとうち夢虫博物館株式会社は屋島水族館株式会社に社名変更となり、2019年〔令和元年〕11月1日リニューアルオープン。2020年〔令和2年〕8月15日には🐬イルカ水槽をリニューアルオープンし、平均的な施設の半分以下の大きだった🐬イルカの水槽が、ようやく2倍になりました。
2024年〔令和6年〕12月2日、リニューアルの為に2025年〔令和7年〕から2年後、2027年〔令和9年〕春まで休館となることがを発表されました。中心となるのは建設から50年以上が経過した本館の建替で、親会社”NIPPURA”(2023年”令和5年”12月に改名)の技術を生かした「国内では他に見られない展示方法」が導入される予定となっております。





















by てっちゃん