先週会社帰りにふらっとテレビをつけると、世界女子バレーの日本VSオランダ戦が中継されていた。個人的にはバレーは力を入れてみる方ではないが、フルセットになった5セット目だったので注目して観戦していた。女子バレーでいうと石川選手は知っているが、そこまでは詳しくはない。後から知ると女子では日本は4位、オランダは8位。
全体を通してオランダの女子選手は体型も大きくて強そうだな~と第一印象だった。比べて日本の選手は比較的小柄に見えて、苦戦必至かと思い観ていると序盤から2点差がなかなか埋まらない。しかし粘り強く一進一退とはこの事で、ラリーは続き1点の重みを強く感じて1点奪取の度に雄たけびをあげる、まさにバレーボールという競技の素晴らしさに感動した。オランダに勝った瞬間とっても嬉しかったし内容自体も素晴らしかった。
9/7夕方のトルコ戦は見えなくて3位決定戦のブラジル戦を迎えた。これは見逃さないようにと思いスタンバイしていた。ブラジルは世界ランクの2位の強豪国である。立ち上がりやや日本選手は動きが固くあっという間に2セット奪取された。相手は世界3大アタッカーのカビ選手を要している、しかも体つきも日本より上でこれまでかと完敗ムードが流れた。私はそこまでバレーボールを何度も見た経験は無いのだが、通常で言えばこのまま負け?のような雰囲気になってしまっていた。が徐々にリズムもよくなって石川選手、佐藤選手、和田選手中心を点を重ねていく。これはまさか!!と思い、またまたフルセットの5セット目に突入した。この時点で2回目のまさかか!?とテレビ超しに応援したが最後は石川選手のアタックが阻まれ激闘の末に3位メダルはならずの結果だった。
しかしながら、日本選手の諦めない姿勢もそうなのだが就任1年目のトルコ出身のアクバシュ監督の戦い方の振る舞いを観ていて更に感動した。その熱いリアクションは選手にどれだけ勇気を与えた事だろうと。敗戦後も本当に清らかなスポーツマンシップと言え、選手たちは悔し泣きをしていたが、どことなく充足感も感じられた。日本選手の体格のハンデを補う技術やバレーボールという競技の面白さに心奪われた。しかしながら厳しい勝負の世界であることからも、今後日本女子代表はもっと強くなってもらいたいと心から願ったしそうなるのではないかと思う。かつての日本のお家芸と言われた日本バレーボールの復活もそう遠くないのではないだろうか。
「勝利の女神は細部に宿る」私の好きな言葉の一つであるが、その細部は色々人によって異なるが、そこ(細かい部分)を決しておろそかにしないことが遠回りのような近道でないかと思う。本当に感動を与えて頂いた女子バレーに敬意を、そして男子選手にも大いに期待したい。
合掌 椙原