人生の応援歌

早いもので2024年も12月になり、今年も残り僅かになった。今年はどのような年だったか思いを巡らせる良い機会とも言える。

今年の羽田空港での事故、能登半島での地震は人々に強い不安を抱かせるものであった。円安や混迷する政治問題などの不安要素から物価高となり、生活が困窮する事態にも直面している。

一方ではパリ五輪で多くの日本選手が活躍し、日本に明るい希望を与えた。個人的にはマラソン以外の陸上種目で、初めて金メダルを獲得した北口選手に非常に感銘を受けた。

12月になると歌に関する特別番組が多くなり、普段よりも歌に触れる機会が多いように感じる。今年のヒットランキング、歌謡曲、歌のものまねと、新しいから古い曲までジャンルを問わない。勝負曲や自身の応援歌など、歌は我々をその時代の感覚に戻してくれる。時には思い出し涙など、一言では語れない自身の生きた年表と重なるところがあり、生活の一部になっていると言っても過言ではない。

少し話は脱線するが、私の中で今も大事にしている素敵なフレーズがある、それはいつだったか思い出せないが佼成新聞で見かけたもので、【法華経は人生の応援歌】である。どの連載だったが覚えていないが10年以上前である事は間違いない。短い言葉で表現された柔和な捉え方が凄く印象的だった。

私自身今年を振り返ると新たな事へのトライが多く、何かと苦戦することも多かったが、来年も上記の応援歌を携えて成長を目指したい。色々大変な事が多かった今年、私が支えられた曲を紹介したい。

2008年12月にリリースされた “いきものがかり” で ”心の花を咲かせよう” という曲。

 本年初めての経験である「思いやり通信」に本件で6回目の投稿をさせて頂いた。見て下さった方に感謝申し上げたい心境である。 下記の歌詞にあるように、「今の自分で間違いない...ってさ」、と言えるような自分を目指していきたいものである。


心の花を咲かせよう  作詞作曲 山下穂尊(ほたか)

僕らが駆け抜けた時期(とき)明日へと向かう旅
多くを語らず自らその先を見据えてく
一瞬迷うけど必ず道がある 届かない様なゴールなんて無い


遠くに見えてた舞台に待つものは何だろう
心に蒔いたその種子はいつかきっと芽吹くんだ
眠れない一人の夜巡る思考回路は悟る
「今の自分で間違いない・・・」てさ

心にある花を枯らさずに咲かせよう
夢がやがて確かな輝きへ変わるように
夢見たその景色は決して色褪せずに
永遠に僕等の胸に刻まれるのだから
今日の日もここに「僕」という意味を生む 曇り無き素朴な光だ

もう負けないと誓ったあの夜の泪を拭ったその時に宿った魂があって
忘れない日々を超えてやっと辿り着けた場所に
「後悔」なんてもんは必要ないってさ

心に咲く花を大切に育てよう 時に雨に打たれ 時に風に吹かれ
やがて花は朽ちても生まれゆく生命がある
永久に続く連鎖に「僕」という意味を持つ
あの日僕等が笑う 咲き誇る花を慕う
今の僕等に向けるその眼差しは語る
日常の日々こそ奇跡 僕等が紡いでく奇跡
探すのは「特別」ではなく日常という名の目の前の奇跡

輝いた今日に感謝と惜しみなく続く拍手を
燃え尽きた僕等が今抱く誇りこそ持つべき必然
いつか今日が過去に変わり「今」に負けそうになっても
僕等は思い出すだろう 情熱に染まった日々を

心にある花をいつまでも咲かせよう
たとえ水が尽きても たとえ闇が覆っても
終わりという始まり 始まりという名の終わり
僕等はまだ歩いてく 僕等がまだ歩いてく
その先に未知なる癒えぬ痛みが待つとも ひたすらに続く未来が見たい
ひとひらの淡い奇跡を見たい

椙原