2年ほど前からイギリス在住の先生にオンラインで英語のレッスンを受けている。
彼女のお母さんが私と同年代という若い先生だが優秀なプロであり、日本を含めて世界各地に生徒さんがいるらしい。
レッスンは毎週木曜日の夕方に30分という短い時間だが、自分には丁度よい。
英語の勉強もそうだが、私には英国圏の人々の文化・習慣・考え方などを学ぶ絶好の機会になっている。
(イギリス ウィキペディアから引用)
先生に「週末はどうでした?」とよく聞かれる。しどももどろで答えるのだが、先生は「あなたの言っていることは意味がわからない」とは決して言わずに根気よく聞いてくれる。
毎週木曜日の午後は福祉事務所に出向いて書類審査をする。介護認定審査会に出席したり、夜には医師会の居宅介護支援事業所委員会に出席することもある。
これを英語で説明しようとするのだが、介護認定審査会がイギリスにあるのかどうか、何と言えば伝わるんだろうかと、必死で頭をひねりながら話をする。
先生の話を聞き逃さないようにと真剣に話を聞くのだが、日頃の仕事が多忙でくたびれてしまい、ぼーっとしながらレッスンに臨むことも多い。先生はその辺の事情をよくご存じで、「イギリスでも同じで医師は忙しいです。」と言ってくれる。
今月は衆議院議員の総選挙があることを話すと、「投票日はいつですか」と聞かれた。
「投票は27日の日曜日であり、日本では日曜日に投票します。」と答えると、先生は興味深そうに、「イギリスでは木曜日が投票日です。金曜日に給料の支払いがあり、人々は週末に飲みに出かけます」と話された。
平日が投票日とは面白いものだと思った。文化の違いを実感する。
今朝先生からメールがあり、「本当にごめんなさい。今日のレッスンは中止します。胃の調子が悪くて、昨夜は一晩中吐き通しでした。」とのこと。病気は万国共通である。
先生の指導のおかげで英語のレベルが大幅に向上した。研究論文は難しいが、教科書レベルの内容なら医学英語の資料はほぼ不自由なく読めるようになった。先生には心底感謝している。
Sumi