「あの人は何かもっている」という言葉は誰しも聞いたことがあり、一時流行語にもなったフレーズである。
その「もっている」とはビジネスシーンやスポーツなどで土壇場の場面や難しい状況をクリアした時に使うケースが多く、例えばゴルフのスーパーショットやサッカーでのスーパーゴール、体操でいう最後の着地が決まった瞬間などを見たときに口にし、耳にする。私も含めて誰しも「もっている」人になりたいと思ったことは何度もあるはずである。
「もっている」の実態は何なのか?単に運がいいだけなのか?と考えたことがある。なかなか結論が出ず三者三様の解釈になるのだが、個人的には本会でもご教授頂いた、本人の日頃の努力×周囲の協力×神仏の御加護が状況に合わさった時だと思った。
どのような事を心がけて日々行動すれば「もっている」に近づいていくのか、と考えた時に浮かんできたのが、ゴルフの石川遼さんである。彼はトイレで手を洗いペーパータオルで手を拭いた後は、そのペーパータオルで周辺の水気を拭き取ることを習慣にされている。私もそれを取り入れ長年実践している。
もっている(結果が出た、運が良い)とは、とても難しいものと考えがちだが、日々の習慣を少しずつ変えていき継続することは大事な事だと気付かされるし、置かれた状況で常に陰日向なく取組みことが「もっている」に徐々に近づく一歩であると信じて、精進したいものである。
椙原