2024年8月の佼成連

8月11日から15日まで徳島は阿波踊り一色だった。今年は天候に恵まれ、フルに出場した人もいただろうか。

8月12日、佼成連は新町橋西演舞場に踊り込んだ後、すぐそばの道路上で輪踊りを2回行った。最後の乱舞になると、見物していた大勢の人たちが中に入ってきて一緒に踊り、最高に楽しいひと時を過ごした。

ずっと以前の阿波踊りをテレビで見ることがあるが、昔は盆踊りに近いような素朴な踊り方だったような印象を受ける。現代では様相が一変し、有名連の踊りは集団美が追求されている。それは見事で美しい。

一方で個性的な踊り方がもっとあってもいいのでは、と感じることもある。佼成連は数年間のブランクを経て、今年松山コーチの指導のもと新たに出発した。松山コーチは、それぞれの個性にあった踊り方を指導してくれる、無類の名コーチである。とくに子供たちを可愛がり、子供たちの成長・上達を何よりも喜んでくださる。

集団美を追求する有名連とは少し違い、それぞれの個性的な踊り方を身につけながら、佼成連は今後確実にレベルアップしていくと感じている。

郷土の伝統文化を学び、身につけるのが大事なことだというのは、会長先生の年頭のご法話にもある。新しい教会長さんのもと、松山コーチに阿波踊りの指導を仰ぐことができるのは、我々にとってこんな幸せなことはない。

佼成連は再出発したばかりであり、徐々に力をつけていく必要がある。幸いにして、今年は杉並教会・高松教会から多くの応援をいただき、踊りの練習初日は10名程度の参加者だったが、本番には44名の大所帯となった。

今年の60周年記念の実行委員会の中で、「若い人に育ってほしい」というのが、実行委員に共通した願いであることがわかった。県民の心に深く根付いている阿波踊りを楽しむ中で、子供たちが元気に育っていく姿を心に描いている。

徳島県の先達は、阿波踊りという素晴らしい伝統文化を遺してくれた。

須見昌央