お正月初詣編

《お正月・初詣編》と参りたいと思います。

私は毎年恒例の初詣に参拝することにしています。1月2日は徳島県南部・海部郡美波町にあります四国霊場第23番札所の、医王山無量寿院(いおうざんむりょうじゅいん)薬王寺に参拝しました。

【薬王寺の歴史・由来】

「発心の道場」といわれる阿波最後の霊場です。高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)の別格本山でもあります。

厄除け(やくよけ)の寺院としては全国的に有名で、「やくよけばし」を渡って本堂に向かう最初の石段は、「女厄坂(おんなやくざか)」といわれる33段、続く急勾配の石段「男厄坂(おとこやくざか)」が42段で、さらに本堂から「瑜祇塔(ゆぎとう)」までは男女の「還暦厄坂」と呼ばれる61段からなっております。

各石段の下には『薬師本願経』の経文が書かれた小石が埋め込まれており、参拝者は1段ごとにお賽銭をあげながら登る光景が見られます。縁起によると、聖武(しょうむ)天皇(在位724年3月3日~749年8月19日)の勅願(ちょくがん)によって行基(ぎょうぎ)菩薩が開創したとされています。弘仁6年(815年)弘法大師(こうぼうだいし)が42歳の時、自分と衆生の「厄除け(やくよけ)」を祈願🙏して一刀三礼し、厄除薬師如来坐像を彫造して本尊とされ、厄除け(やくよけ)の根本祈願寺としました。

大師が、この厄除け本尊の功徳を平城天皇、嵯峨天皇、淳和天皇の3代に相次いで奏上したところ、各天皇は厚く帰依し、厄除けの勅使(ちょくし)を下して宮寺とされています。

文治四年(1188年)、火災🔥で諸堂を焼失していますが、このとき厄除け(やくよけ)本尊は、光を放ちながら飛び去り、奥の院・玉厨子山(たまずしやま)に自ら非難しました。のちに後嵯峨天皇が伽藍(がらん)を再建して新しい薬師如来像を開眼供養すると、非難していた本尊が再び光を放って戻り、後ろ向きに厨子に入られたと伝えられています。以来、「後ろ向き薬師」として秘仏にされています。

境内には吉川英治著「鳴門秘帖(なるとひちょう)」、司馬遼太郎著「空海の風景」に登場した石魂があるとされます。

【薬王寺の見どころ】

・瑜祇塔(ゆぎとう)
・厄坂の賽銭
・肺大師(本堂左手にあり、ラジウムを含んだ霊水で、肺病などの諸病に効くという云われがあります。)

ー 四国八十八ヶ所霊場會から引用

全国・国内外の皆さんは初めて知ったでしょうか?皆さんもどうか、徳島県海部郡美波町「薬王寺」四国八十八ヶ所巡り・第23番札所〈お遍路さん〉に、参拝してご供養してはいかがでしょうか?

てっちゃん