今回は徳島県鳴門市撫養(むや)町林崎(はやさき)にあります「トリーデなると(撫養城)」、別名岡崎城跡についてご紹介させて頂きます。
〈指定の理由及び文化財的特徴〉
往時は撫養城と呼ばれました。また、林崎(はやさき)ともいいます。妙見山(みょうけんざん)の山上にある城跡は公園となっており、天保元年(1830年)に建てられた『⛩️妙見神社⛩️』があります。
「たかやぐら」「千畳敷(せんじょうじ)き」なども地名も残っています。もとは石垣作りの『🏯城🏯』であったと思われますが、現在石垣はほとんど残っていません。
この城には、戦国時代に「四宮氏」がいたことが知られています。天正13年(1585年)、阿波に入った「蜂須賀家政」は、領国支配体制を確立するために国内の要所9ヶ所に支城を配置しました。これを阿波九城と言います。撫養は阿波の玄関口であったので、現在の妙見山に「撫養城(岡崎城)」を築いて、家政公の母方の異母叔父にあたる「益田内善」を城代に任命しました。
この城は、寛永15年(1638年)に一国一城令によって取り壊され、代わりに岡崎に「御屋敷」がつくられております。
〈現在の遺構〉
曲輪(くるわ)の石垣の跡が残っています。城跡のある「妙見山」は「妙見山公園」として整備されており、頂上近くには三層の模擬天守が建てられています(本来の撫養城には天守は無かった)。
天守内部は『徳島県立鳥居記念博物館』(鳴門市出身の人類考古学者、「鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)」の業績を記念した博物館)となっていましたが、平成22年(2010年)11月に「徳島県文化の森総合公園」へ移転されました。
平成28年(2016年)3月より「旧徳島県鳥居記念博物館」は地域の交流施設である「トリーデなると」としてリニューアルオープンされました。
ここからは一言になりますが・・・「トリーデなると(撫養城)」に向かうのは初めてで、特に頂上まで上がるのに結構な階段があったので、登るのが大変でやっと着きました。
「トリーデなると(撫養城)」は入場無料で誰でも出入りできます。4階には展望台があって、鳴門市中心部が少し見えます。天気は快晴で、✈︎徳島阿波おどり空港✈︎や大鳴門橋など、とてもいい眺めでした。初めて聞いた方は、ぜひ一度でも訪れてはいかがでしょうか?開館は〈午前9時~夕方4時〉まで、祝日もやっております。







by てっちゃん