頑固な人にならないために

頑固な人とは、自分の判断・考えが正しいと思い込み、周囲の状況にかかわらず自身の意見を変えようとしない人をいいます。

加齢が基本的な要因ですが、認知症をはじめとする頭の病気、高血圧・糖尿病などの成人病、うつ病などメンタルの不調も誘因となります。睡眠不足など、広い意味で体調を崩す要因があれば、少なくとも一時的に融通のきかない考え方に偏りがちです。

頑固の対極には融通無碍、とらわれのない自由自在な境地があります。そこまで一足飛びに行くことはできないとしても、周囲に順応した発想を持つことは人生を豊かにしてくれるものだと思います。柔らかな考え方をするために、どのようなことが大切なのでしょうか。

以下は資料の抜粋です。かなり意訳しましたので、もし間違いが見つかればお詫びして訂正したいと思います。 

頑固にならないために大切なこと - 要点
・善悪の判断をせずに相手の話を聞く。
・相手の話の内容を理解するように努める。
・自分の考えがいつも正しいとは限らないことを認識し、とらわれを持たない。
・なぜ自分が頑固になるのかを振り返り、困ったときは助言を求める。

実践的な立場からのアドバイス

1 ひとつの事柄でもさまざまな側面から話を聞く
ひとつの事柄について、同意できる点もあれば同意できない点もある。今までに聞いたことのない点を聞くことができれば同意しやすくもなる。
 ・自分の頭の中が”ノー”と言うための理由で一杯だと、話を聞いていることにはならない。
 ・話を聞きづらいときは、”わかりました。あなたのお話を聞かせてもらいます”と言うと、一息ついて話を聞くことに集中できる。
 ・相手の目を見ながら話を聞くことで集中できる。
 ・相手の話を遮らず最後まで聞く。
  ・相手と同じ言葉を使って、”あなたの気持ちはこうですか?”と内容を確かめてみる。
   ・相手の感情が高ぶったり感情的になったりしたら、”このことはあなたにとって、とても大切なことなんですね”と話してみる。正しく返せると、相手は自分のことをちゃんと聞いてくれていると感じる。

2 自分の考えがいつも正しいとは限らないことを心に留めておく
 誰かの話を聞きながら、”あの人言うことはすべて間違っている。自分は正しいことを知っている”と考えることがあるかもしれないが、事実と意見は違う。あなたの意見だけが適切だとは限らない。あなたの知識がすべて正しいとも限らない。日々新しいことを学んでいるという心構えが必要。
   ・相手がいつもあなたの意見に同意すると期待してはならない。
・なんでも知っているような振る舞いは誰からも好かれない。

3 小さな積み重ねによって相手との信頼関係を築く
  頑固になるのは結局のところ、相手を信頼できないため。
   ・小さなことから積み重ねて相手に対する信頼関係を構築しよう

4 相手を裁かず先入観を持たない
 どんな話し合いの場でも心をオープンにして偏見を持たず、裁くこともしない。相手の言うことを喜んで聞くという態度で話し合いに臨み、性急な結論ではなく公正な結論が得られるように努める。参加者全員の意見が耳に入れば、良い結果を出すことにつながる。
 ・否定的な結論にすぐに持っていかない。
 ・よい結果から得られたポジティブな感触を大事にしてその場のモチベーションを維持する。

5 謙虚になる
相手が自分よりも価値が劣ると考えずに、すべての人は平等と見る。健全な自信は良いとしても、自己肯定が過剰になると頑固になり自分の心を閉じてしまう。上から目線・自己中心的で意地悪になるのは言うまでもない。
 ・謙虚になるにはすべての状況に感謝をもって接することが肝要。自分のしたことを自慢してはならない。

6 頑固な姿勢が時には良い場合もあることを自覚する
自身の判断が正しいと確信した時、価値あるものを守ろうとする時に頑固なのは正しい

 ”wikiHow How to stop being stubborn

Dr. sumi